― 評価・テクニック・ゴールの一致が「良いトレーナー」を作る ―
トレーナー志望の方向けのセミナーをしていると、運動指導の始め方について「何を勉強すればいいですか?」という相談を多く受けます。
多くの人が「トレーニング方法」や「指導スキル」から勉強を始めようとしますが、
実は最初に学ぶべきはマーケティングです。
なぜなら、どんなに優れた評価やテクニックを持っていても、
そのサービスを誰に、どんな目的で届けるのかが定まっていなければ、
すべてがちぐはぐになってしまうからです。
① 評価手法 ― 何を見るかが方向を決める
良いトレーナーは、まず「何を評価しているのか」が明確です。
たとえば、機能性を重視して可動域や動作パターンをチェックするなら、
その後に行うトレーニングもファンクショナルトレーニングであるべきです。
しかし現場では、評価で機能性を見ているのに、
実際のトレーニングではボディビル型の筋肥大トレーニングをしてしまう、
というケースが非常に多い。
これでは、最初に見た“評価”と“手法”がまったく噛み合っていません。
② トレーニングテクニック ― 評価と手法を一致させる
評価とトレーニングの関係は、「診断と処方箋」の関係に似ています。
診断で腰痛の原因がヒップヒンジの機能不全と分かったなら、
処方するのはヒンジパターンの再教育。
評価が「柔軟性」なのに、テクニックが「高重量の筋肥大トレーニング」になってしまっては、
処方が間違っているということです。
機能性を評価したなら、ファンクショナルトレーニングで再教育する。
この“評価と手法の一致”が、トレーナーとして最も重要な思考軸になります。
③ ゴール設定 ― お客様の求めるものと自分の提供価値を一致させる
ここでさらに重要なのが、「お客様のゴールとの一致」です。
例えば、お客様の目的がダイエットなのに、
柔軟性のチェックばかりされ、
本番のトレーニングではボディビルトレーニングをされる。
結果、「私、ボディビルダーになりたいわけじゃないのに…」と感じてしまう。
これではサービスとしての満足度は低くなり、継続にもつながりません。
④ すべてをつなぐのはマーケティング
だからこそ、パーソナルトレーニング事業を始めるとき、
最初にやるべきことはマーケティングです。
「どんな人に、どんな価値を届けたいのか」
「どんな課題を解決するサービスにしたいのか」
ここを明確にしないまま勉強を始めても、
学んだ知識が“誰のためのものか”が曖昧になります。
本来、勉強はマーケティングが終わってから始めるもの。
マーケティングで“方向”を決め、評価・テクニック・ゴールを一致させる。
それが、長く信頼されるトレーナーになるための第一歩です。
まとめ
良いトレーナーとは、
①評価手法 ②トレーニングテクニック ③ゴール設定
この3つがブレずに一致している人。
そしてその前提には、
「誰に、何を届けるのか」を明確にするマーケティングの視点があります。
Personal Trainer Fundamentals Campでは、
この3つをつなぐ“原理原則”を体系的に学び、
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